治療過程、病状の変化について

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早いもので、もう6月も終わろうとしています。
前回の記事でもお伝えしていた通り、よもさんとプクさんの病状等について明記していこうと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

よもさんについてですが、麻痺が生じる前段階として排卵した卵を獣医さんに押し出して貰う処置を受けています。
この時体内で卵が割れ、消耗が激しかった事から大事をとって一日入院しました(その場で嘔吐した)。
脚の麻痺は退院翌日からですが、この処置と脚の麻痺には関連性がないと診断を受けています。後日別の病院でも詳細を伝え関連性を問うたものの、やはり同様の診断を受けました。
未だに因果があったのではと考えてしまう時がありますが、獣医師の措置とは関係なく過発情が招いた事なのかもしれませんし、今となっては追求する意味もありません。

当初、よもさんの脚は腫れた腎臓が神経を圧迫している事から生じていると診断され、抗炎症剤としてステロイドが処方されました。
特段の事がなければ2~3日で改善するので治った時点で中止、それでなくとも一週間の投与で一度ストップするように指示されていました。
しかし一向に治らない。とはいえ一週間経った以上ストップするしかない、と投与をやめて二日程したら、クチバシも真っ白になり、ぐったりと動かなくなってしまったのです。
これは突然ステロイドを断った事による症状だったと思われます。後にも述べていますが、外からステロイドによって副腎ホルモンを供給している為、自己生産能力が低下していたのかもしれません。

これはおかしいと病院へ連れて行った所、ステロイドは再開するように言われました。
それと共に消化が悪くなっている事、貧血である事が問題視され、動物性蛋白質をあげて消化が良くなる薬をシードに振り掛ける様に指示をいただきました(鶏レバーやササミが良いと聞きましたが、よもさんはどちらも食べず)。
以前取り寄せたペットチニック(鉄剤)が余っていたので、獣医さんの了承を得てステロイドと混ぜて飲み水に。
この時点で、脚の麻痺はおそらく治らないと宣告を受けました。
脚の負担から体力消耗しているのでは、との事で負担軽減の為、止まり木に捲く滑り止めテープを貰いましたが、怖がる為断念。

ステロイドを再開して一日もすると、また元気に鳴き始めました。
食欲も増え、足が不自由な割にはよく飛び回っていました。
ですが、貧血だけは一向に改善しませんでした。
シードや薬水も摂取していましたが、ゆで卵の白身や小松菜を異常に好む偏食傾向にありました。

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この期間中最大の失態なのですが、点けていたカーボンヒーターを消し忘れて出勤し、 実に4時間強もの間ケージ周辺を45度の高温に晒してしまいました。
あり得ない致命的ミスです。3月下旬の事でした。
ケージは一応空気が通る様になっていましたが、狭いケージの事ですから熱中症にでもなっていたら、とすぐに病院へ連れていきました。
水があったなら大丈夫でしょう、との事で触診とビタミンの注射をして貰い帰宅。
「内臓に影響があるなら今夜の内に弱って亡くなる」と聞いていた事から、最悪の自体は免れ得たものの、
そこから10日ばかりでよもさんが亡くなってしまったわけで、この件も何某か影響があったのではと自責の念が拭える事はありません。

すぐにネットワークカメラを導入し、会社に居る間も様子が分かる様にしましたが、こんな事が起こるより前にもっと早く取り入れるべきでした。

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亡くなる二日程前から開口呼吸が頻繁になり、ステロイドの副作用なのか、体温調節が出来ないのかよく分からず病院に問合わせた所「チアノーゼになっていると思います」との事でした。
私には「貧血を治すには造血しなければいけない」という発想しかなく、乳児用のレバーペーストをあげても構わないのか、と頓珍漢な質問をしてしまいました。
獣医さんは、雛用のエッグフード等が良いだろうと言ってくれましたが、今思えば、酸素供給こそが最も必要な措置だったのかもしれません。
それでも飛び回ったり食事をしたり、私の袖口に潜り込もうとしたり。比較的元気に見えた為このシグナルを見過ごし、的確な措置を見いだせなかった事は、よもさんに対して本当に申し訳なかったです。
延命でしか無かったとしても、少しでも体を楽にしてやれたのでは、と悔やまれてなりません。
亡くなる前夜、つるつるの止まり木は脚がしんどかろうと、滑り止め加工をした物に取替えた所、違和感を感じながらもそこに止まって休み始めたので、安心して19時前に暗幕を下しました。
しかしそれもまた、的外れな措置だったのです。
4月5日の朝、よもさんは私の呼びかけに全く反応せず、じっと止まり木でうずくまっていました。
獣医さんからは開口呼吸のせいでおそらく一睡も出来ず消耗し過ぎたのだろう、と言われました。
深刻な貧血状態を脱するには輸血しかないのですが、文鳥への輸血は殆ど症例が無い上、どこから血を持ってくるのかもまた大きな問題です。
その時、丁度院内でカラスが保護されており
「拒否反応が出るかもしれないが、カラスから輸血する事も可能です。ただしうまく行くかは保証できない」
と提案がありました。さすがに怖くて遠慮しました(一応鳥は異種間でも輸血自体は可能らしいです)。
成功率が未知である以上、それが原因で亡くなるかもしれない処置を決断する事は出来ませんでした。

結果、酸素室を作って頂き入院になったのですが、その日の16時に病院から会社に入電、訃報を聞きました。
死因は呼吸困難でした。

獣医さんは、免疫疾患やアジソン病の疑いなどを口にされていましたが、鳥類では発症の例がないそうです。
アジソン病とは犬等に見られる副腎皮質機能低下症の事ですが、原因不明の貧血の場合この病気が疑われるようです。
獣医さんも何とも診断しきれなかったのでしょうがステロイドを投与し続けた事により、副腎のホルモン生産が著しく低下していたのは間違いありません。
しかし、素人調べですが副腎ホルモンは枯渇しないのだそうです。量を調整しながら断薬すれば、必ず徐々に生産、分泌されるとか。また、これまで一度も症例や発表のない病気に、よもさんがかかったとも思えません。
「自分の免疫に攻撃されてる状態では」とも仰っていましたが自己免疫溶血性貧血が文鳥に当てはまるのかは判然としません。
ステロイド自体はむしろ貧血を抑える効果もあるそうなので(副作用としては糖尿病が懸念される)、それであそこまで血が足らなくなったということは、或いは……と考えたりもしましたが、無い頭を絞っても絞っても、結局最後まで何も分かりませんでした。

週末、動物霊園で火葬して頂き、自宅へ連れ帰りました。

プクさんは知ってか知らずか、骨壺の前に置いても怖がる事なく、じっとしていました。