【長文】プクさんの治療等について


年末のよもさんの卵管脱に続き先々週水曜、プクさんも卵管脱になりました。
かかりつけが休診だった事から、急遽鳥を診られる別の病院へ急ぎました。

朝、気づいた時にはかなりの出血がありました。
卵管?腸?を相当くちばしで突いていたらしく直視出来ない程の痛々しさでしたが、先生はその場でそれらを納め、縫合してくれました。

そこからはよもさんの時と同じで、良ければ回復に向かうが炎症や感染を抑えきれなかった場合はこのまま弱って亡くなってしまうと説明を受けました。
意外だったのが、卵管にもケージにも卵が無かった事でした。原因は寒さから来る糞詰まりだった様です(加齢も?)。いきんだ時に腸が出てしまったのでしょう、と。
ケージ毎にひよこ電球を備えビニールカバーで覆っていたのですが、20wではやはり厳しかったのかもしれません……申し訳ない事をしました。餌を食べる元気がないので定期的にブドウ糖を与えなければならず、連日抗生物質と抗炎症剤の注射が必要となる為入院措置を取る事になりました。

そしてその夜、先生が0時頃最後の確認をしようと覗いたら何とプクさんは自分で糸を切ってしまい、再び直腸脱になっていたのです。
その場で再縫合をしてエリザベスカラーを装着、以降は薬が合ったのか腫れは順調に引いてきているとの事でした。
プクさんは、呼びかけると「クッ、クッ」と鳴き返してくれました。
これが木曜日の事です。

「結構機嫌良くしてくれていますよ。他の子を診察中にも別室から鳴き声が聞こえてくるんです。なつっこくて良い子ですね。前の飼い主さんもきっと可愛がってくれたんでしょう」

そういうわけで引き続きお願いしていたのですが、日曜の朝に電話があり

「糞に血が混ざっています」

と報告されました。炎症がなかなか収まらない様子です。
一度抜糸して様子を見たいと提案がありました。カラーがあるから患部を触る心配はないし、これで再び直腸脱を起こした場合炎症部分を確認して消毒措置が取れるとの事でした。
見た目には元気でも、このまま弱体化する恐れがあるそうで……。
その辺りも踏まえて先生の方針にお任せしました。

明けて月曜日、注射から同抗生物質(ニューキノロン系)の飲み薬に切替えましたが餌の食べが悪いと報告がありました。しかしそれ以外は元気そうですと言われたので明日にも引取りたいと伝え双方合意。

そして火曜日、仕事終わりに病院へ伺うと依然餌の食べが悪く体重がじわじわ減少していると伝えられました。
連れて帰って大丈夫と思っていたけれど、このままではやはり不安だとして、抗生物質の種類を変えて三日間様子を見たいと新たに提案。

確かにげっそりしています。
私が声をかけてもあまり反応もなく……。

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帰宅後、他のペット闘病記録を調べていて思ったのですが「耐性菌」みたいな物に悩まされていたのかもしれません。
抗生物質も同じものを投与し続けると耐性がついて効きが悪くなります。
(自身がある抗生物質で同様の経験をしています、といって今回のケースを人間の自分に当てはめるのはナンセンスですが)
そうなると同じ種類の中で強度を変えても何の意味もなく、全く系統の違う抗生物質が必要になってきます。

ともあれ、ニューキノロン系に代わりトリブリッセンという抗生物質を注射で三日間、投与する事になりました。
通院だと移動での体力消耗や、流動的な環境変化で一定の温度管理が厳しいため、入院を継続することに。

抗生物質の投与については千差万別の捉え方があると思います。
小さな体に沢山薬を与えるのはかえって負担なのでは?
このまま慣れない環境で消耗が続くのでは?
人間のエゴで苦痛を強いているのでは?
判断に苦しみましたが、先生もスタッフさんも出来る限りの事を
してあげたいと言って下さったので、望みを託してお願いしました。

結果、トリブリッセンがうまくマッチしたのか食欲も戻り体重も増加、よく鳴いているとの報告が聞けました。
そして、プクさんの長い入院生活は先週の土曜で終了しました。

退院時「エリザベスカラーはつけたまま生活した方が良いかもしれない」
と言われました。
直腸脱の正確な原因が分からない以上、また同じ状況になった時にクチバシで突かれたら困るから、との事。

「毛引きの子は、一生涯エリザベスカラーだしねぇ。案外慣れたみたいだし困らないなら、このままでどう?出てしまっただけならすぐ直せるからね」
と提案され、とりあえずカラーがついたまま帰途に着きました。

が……。

急にキャリーの中からガシャガシャ!ケーッ!ガシャガシャ!と暴れる声が……。
慌てて駅のトイレへ駆け込み中を見ると、クチバシにエリザベスカラーが挟まったプクさんがのたうち回っていました。
最初は何がなんだか分からず、発作が起きたの!?もうダメなの!?と思いトイレで「プクさん!プクさん!」と叫びまくって周りに不審がられていたのですが、やがてカラーが挟まっているだけと分かり、持っていた眉毛用ハサミで外しました。

「一生エリザベスカラーで生きよ」と命じられた30分後にもう外す羽目になってしまいました。

急いで帰宅してケージに移すとぐったり……。
餌も殆ど食べず、ずーっと寝てばかり。もしかしてやっぱりダメなのか?
と不安でなりませんでしたが、翌朝からは問題なくガツガツ餌を食べ始め、
出せー出せー、と言い出しほっと一安心。

現在も自宅で抗生物質を飲ませていますが、日に日に元気になってきているのが分かり、本当に嬉しいです。
先生の心ある治療に、感謝してもし足りない程です。
治療方針を変えたり新しい事を行う際は必ず連絡、確認をして頂けるのでその点でも本当に助かりました。

今後、また直腸脱や卵管脱になってしまったらどうしようと不安が尽きませんが、エリザベスカラーをつけてクチバシにはさんでも困るなぁ……と悩んでいます。
今はエアコン、ひよこ電球、湯たんぽで暖めていますがこれからのことを考えると、あの高嶺の花、アクリルケージも検討せざるを得ません……うーん。

コメント

  1. koedachan より:

    最後まで読むのが怖くて怖くて・・・ドキドキがおさまりません。
    ひとまずは落ち着いたんですよね。良かった 本当に良かったです。
    急なことにもきちんと対応してくださる先生に掛かれて良かったですね。
    糸を自分で切ったりもするんですね。うちのふくちゃんは ひたすらぐったりして、時々縫合部分を気にするくらいしか元気がなかったので驚きました。
    保温しすぎても発情につながるし、難しいところですよね。アクリルケージ、私も欲しいです。

    • 一大事きょうこ より:

      有難うございます、お陰様ですっかり元気になりました!あれからいつものかかりつけにも見てもらいましたが、どうも冷えによる下痢がもたらした直腸脱だったみたいで…私が説明をろくに聞かず、何でも卵管脱と思い込んでました。まだまだ不勉強です。発情に関しては本当、冬になるたび神経がすり減りますよね…うーん