【鯔】君にボラボラ…という感じ【何故嫌う】

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ブログタイトルでトシちゃんの「君に薔薇薔薇……という感じ」を
文字っている事についてですが、特に意味はありません。

さて、前回の釣行に続き海南へ釣行した父からもボラを2匹貰いました。
実際に釣ったのは父のご友人の方でして、実に大きいボラでした。

私が出先にいる間にK氏に引き渡されたようで、帰宅時には既に
３枚におろされていました。
釣ってすぐ頭を落とされたらしく、室内に入っても魚がある事に
気付かない程、匂いが気になりませんでした。
現地での処理って本当に大切ですね。

同日の早朝に父が釣った太刀魚も一緒に刺身にしました。
須磨のボラより更に臭みがなく、脂ものりのりで美味しかったです！

昆布締めにしたボラを翌日お茶漬けに。美味！

余った半身は翌日フライにしてフィッシュバーガーに！

タルタルソースは、実家で浸けたらっきょを刻んで作りました。
ゆで卵を潰したものとらっきょのみじん切りをマヨネーズで和えて、
塩コショウを加えると良い感じのソースになります。お好みで
タマネギのみじん切りも。パセリが入ると更に彩りが増すと思います。

ボラのフライは本当に美味しいですよ！
調理法の中でも上位にランクインします。
肉厚で淡白で、ソースがよく馴染んでとにかくジューシー。

下記のボラは、更にその後頂いたボラです。
こちらも同じく父のご友人が釣り上げたボラです。
素晴らしい！
有り難うございます、美味しく完食させて頂きました！

カルパッチョにしました。
オリーブオイルをベースにソースを作りましたが、クセのない身に
よく絡み、野菜も一緒に美味しく頂く事が出来ました。

こちらは父が釣ったグレです！

30センチは越えていると思われます。美しい黒光り。

半身を分けて貰い刺身で食べたのですが、私はボラの方が好きでした。
勿論グレも美味しかったんですが、うーん、個体差でしょうか。
グレの方がちょっと磯臭かったかな……？

そんなわけで短期間に4尾のボラに恵まれたのですが、いずれも
泥臭さとは無縁、むしろもっと食べたいと思う程美味しかったです。
殊に大阪湾のボラは嫌われていますが、現地での下処理を徹底すれば
余程のハズレ個体でない限り可食出来ると思われます。

釣りをされる方ならご存知のサイトかと思いますが、釣り曜日の中でも
「釣り人こそボラをバカにしてはいけない」
と訴えています。
しかし、依然としてボラは空気の様な扱いを受けている。
おそらく、ここまで落ちたイメージはそう覆らないでしょう。
事実、不味い鯔も多数存在するわけですし……。
粗末な扱いを受ける魚は他にも多数いますが、その中でも鯔は最も過酷な
運命を背負った魚と言えます。

調べてみますと、本当にこれでもかという程嫌われていますよね。
嫌われているというか、釣りをする人々の間では
「興味を持つ事さえ恥ずかしい」
そんな印象を受けます。
クサいから嫌いと言う意見が圧倒的ですが、思うにそれ以外の要素も
相俟って敬遠されている気がします。

それは、偏にルックスではないでしょうか。
I先輩が「食べ物に見えない」と形容した通り、固く大きなウロコに
包まれた体表は、そのままだとあまり美味しそうに見えません。
また、頭が平べったく前から見るとずんぐりしていて、目と口が
同一線上に位置するのがどこかマヌケに見える。
シャープさに欠けると言うのか……
泳いでいるのを見る分には、むしろそれが愛らしいのですが。

鯔が出世魚である事や、その昔非常に身近な食材であった事は
調べれば色々出てくるんですが、その割にこの扱いは一体……。
一転して「からすみ」となると高級食品としてデパートに並ぶ始末。
不思議な魚だなぁ、とつくづく思います。