【ボラ】某月某日・釣り【エソ】


先日に引き続き、須磨海釣り公園での釣行について更新です。
(ツバスを釣った日とは別)

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これは、山陽電鉄「垂水駅」ホームからの風景です。
始発を待っています。何ともノスタルジックな雰囲気。

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開園前にかかわらず、すでに入口付近は釣り客でごった返して
いましたが、何とか行列の前の方に加わる事が出来、無事入場。
今回は第二釣台の西側、丸い建物寄りに陣取りました。

6時台、K氏はジギング。初っ端からエソがかかりました。
前回釣れた時もリリースしていたのですが、ジギングでの
初釣果だからと持って帰る事にしました。

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前回のツバスに気を良くして引き続きノマセで行こうとするも、
肝心のアジが釣れない。釣れるのはチャリコばかり。
バッカンの中はさながらミニ水族館です。

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この日はやけにボラの群れが多く、暇な時間帯はボラにオキアミをあげて
遊んでいました。鯉の様に寄ってきて、大きな口を開けてマムマムと
食べる様子が愛らしいので、ついオキアミをあげ過ぎてしまいました。

午後、隣の方が浮き流しでチヌを3枚もあげているのを見たI先輩は
同じく浮き流しでチヌを狙い始めました。

半ば諦めかけていた私達。今日はもうボウズか……とぼんやりして
いたのですが、そこでI先輩の竿に強烈なアタリが!
まさかのチヌか!
周囲も俄に沸き、「何だ何だ」と視線が集まりましたが、程なくして
皆冷やかな目線に……。

そう、ボラです。

青物やチヌがあがった時は皆、羨望の眼差しを向けるというのに、
ボラを釣った日には周囲の目がどこか冷たく、何だかボウズよりも
恥ずかしい目にあった気分になってしまう……。
これは何故なのでしょう。

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ボラだって好きで釣られたわけでもないのに、これ程浮かばれない
最期はありません。素晴らしい引きを楽しませてくれたボラに感謝して、
公園内の調理台へ。
(須磨海釣り公園は、園内に魚の処理が出来る場所があります)

しかし、やけにタフなボラ。まな板の上でギッタンバッタン
暴れるのでなかなか絞められない。
そうこうする内に、常連の方が釣り上げたでかいメジロを隣のまな板に
乗せました。
うーん、サイズでは負けていないのに明らかに見栄えが違う……。
またしても、ボラには申し訳ないのですが複雑な心境に。

ですが家族連れの子供達が驚いてくれたので嬉しかったです。
「ウロコちょうだい!」と言って、剥いだウロコを持っていった子も
いました。ウロコを持って帰ってどうするんだろう。

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結局閉園近くまで粘って得た釣果はボラとエソのみ。
ノマセ要員だったチャリコ達は元気に海へ帰りました。

毎回、辛い結果に終わった釣行には
「武庫一の悪夢」「アジュ舞の悲劇(アジュール舞子)」
「浦サンの嘆き(浦県民サンビーチ)」等と銘打って
帰っているのですが、今回の事は我々文釣会の間で

須磨海釣り公園の珍事

と名付けられました。

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いつになく不安な私。
(ボラは現地で頭を落としています)

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とにかくもう顔が怖い。

I先輩も自分で釣っておきながら、

「食べ物に見えへん。ほんまにこれ食べんの?」

とげんなりしています。室内は何だか泥臭い。
一人K氏だけが、
「とりあえず食べてみよう!あー楽しみやなー」
と異様なほどのポジティブさを発揮していました。

持って帰ってきたなら覚悟するしかない。
とはいえ刺身で食べる勇気はなかったので、ボラは洗いに。

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おや、美味しそうだ。綺麗な色合いです。
氷水で締めたら臭みもすっかり消えました。
おっかなびっくり食べてみた所……。

「あれ?美味いぞ」

三人とも衝撃を受けました。
おろすまでは泥臭いというか、何か川魚みたいな臭さがあったのに、
口にしてみたら全く気にならないばかりか美味しい。
淡白な中にも脂がのっていて日本酒が飲みたくなる、そんな味わいです。

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エソは小骨が多いのでフードプロセッサーでつみれに。

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つみれ鍋。エソもかまぼこの原料というだけあって美味しかったです。
ただ、小骨の処理が甘かったのでちょっと食感に難ありでしたが……。
機会があれば次はさつま揚げにしてみたいです。

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そして、ボラしゃぶです!
この身だけを見るとまるでガシラみたい。
本当に綺麗な、薄ピンク色の白身です。

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しゃぶしゃぶにしてポン酢と七味で頂くと最高です!
洗いよりも弾力が出てとっても美味しいんですよ!!
持って帰ってきて良かった……
水質の影響を受けやすいのか、釣れる地域によってはかなり身が臭いそうですね。
河口付近で汚い泥を食べてるボラだったらさすがに避けたいですが、
沖のボラはそこまで敬遠しなくても良いんだな、と安心出来ました。
色々と誤解を受けている可哀想な魚ですね。

見た目と味に相関も無ければ、魚種に上等も下等もない、とにかく伝聞で
決めてかかってはいけないと痛感した次第です。
釣り初心者であると共に、魚への知識もまだまだの私達です。

この時以降何かとボラに恵まれる機会が多かったので、それについても
別記します。