父は大変器用です。
昔から竹や木で、細々したものを作っていました。
中学校の時、ラジオを予約録音したいと言ったら手製のタイマーまで作ってくれた事があります。
賃貸マンションで一人暮らししていた頃から今に至るまで、壁や柱を傷つけない棚を様々に考案し、狭い部屋ながら収納を確実に増やしてくれて大変助かっています。
そんな父に頼んで作って貰った珠玉の作品の一つがコチラ。
段ボールの唐箕(とうみ)です。
唐箕は江戸時代から盛んに使われた農具の一つで、穀物のもみがらや細かいゴミなどを取り除く器具です。
内蔵された風車を手で回すと中で風が起こります。そこへ上から穀物を流し込むと、実の詰まった米や麦は下に落ちてゴミやもみがらは吹き飛びます。それにより、穀物が精選されるという仕組みです。
今は技術が発達し脱穀機等が普及している為、唐箕は殆ど見かけません。
そもそもなぜ唐箕が必要になったかと言うと、餌を選り好みしてクチバシで弾き飛ばすプクさんのせいです。
ケージの外にはまだ食べられる餌が沢山あり、いつもこれを羽箒でまとめては
「もったいない……カナリーシードばっかり食べないで、ヒエもキビも食え!」
と怒っていたのです。
金網の下に散らばった物は衛生的に無理ですが、ケージの外に落ちた物はまだ食べられるはず。
そこで……。
このペットボトル製の投入口にシードを流し込みます。
ミニ唐箕に搭載された小型のファン。手回しではなく、コンセントを繋いで電動で回します。
江戸時代とはワケが違うぜ!
おお、すごい!
青白いLEDの光に照らされ、実の詰まったシードと殻が選り分けられていきます。
ファンの風で排出された殻等のゴミ。
そして、これが精選されたシードです。
天日干しした後は放鳥時のおやつとして、よもプクのお気に入りスポット、台所の棚に常時設置しています。
最近はダイエットで餌の量を減らしているせいか、プクさんも嫌々ながらヒエやキビを食べている様子。折角の唐箕の出番が早くも減りつつありますが、あると便利なグッズです。
コメント
@ichidaijikyoko お父様凄いっ。弟子にしていただきたい!