チヌという魚をご存知でしょうか。
正しくは「黒鯛」と呼ばれる魚種で、姿かたちはマダイですが色が
シルバーブラックなのです。
※こちらの写真は庄内浜情報館から拝借。お魚図鑑の所から見れます。
実は私、釣りを始めるまではチヌの存在を全く知りませんでした。
何で関西では「チヌ」って言うのかな?と調べてみた所、昔、大阪の和泉地方が
「茅渟(チヌ)」と呼ばれていたそうです。
大阪湾やその近辺の河口、河川で獲れる事から、チヌと言う様になったのかも。
釣りのターゲットとして人気も高く、自分が釣りをかじる様になってから頻繁に
名前を聞くようになりました。
となると、俄然興味が湧いて真っ先に食味を調べてみたのですが、これが非常に
賛否両論で…。
雑食性である事と、汚染に対する強さが合間って味の個体差がかなりあるようです。
また、産卵後のげっそりしたチヌも食べられた物ではない、という記述を見ました。
釣る醍醐味は大きそうですが、食べるとなるとその味が安定していない。
私にとっては未知の魚、チヌ。
なんと、そんなチヌを食べる機会が訪れたのです!
父が和歌山の海南あたりへ釣りへ行き、同行の方から釣ったチヌを
分けて頂いたというのです。これは絶好の機会だ!!とばかり実家へ
赴き、切り身を少し貰ってきました。
釣った当日の写真がこちら。
ベラや青アジ、キス、木っ端グレなどなど、色とりどりの魚がいます。
まさに五目釣り。これだけ大漁に釣れたら楽しいだろうなぁ!
さて、そんな魚の山の中に埋もれている一際大きな魚、これがチヌです。
すでに昆布締めにしてくれていたので、翌日刺身にして頂きました。
ほんのりピンク色。
最初の一口はかなり緊張しましたが…杞憂でした。
一日寝かせた事で熟成しているのもありますが、実に美味しかったです!
和歌山のチヌはうまい!もっと分けて貰えばよかった…
ちょっと残しておいて、お茶漬けに。
人生初のチヌは大当たりでした。
旬は夏のようですが、なかなかどうして美味しかったです。
個体差があるだけにギャンブルですが、いつか釣ってみたい魚に加わりました。
初心者には難しいでしょうが…。
ちなみに、父が釣りに行った堤防にも野良猫が住み着いていたそうです。
波止や堤防には猫がつきものなのでしょうか。
父が出会った野良猫は相当なつっこくて、暑くて脱いだ上着にくるまって
昼寝するなど、かなりフリーダムな様子だったみたいです。
釣りをしながら猫と遊べるなんて、まるで楽園ですね。いいなぁ。
コメント
RT @ichidaijikyoko: チヌを食べてみる:http://t.co/XTp3sTEcIC
こちらからもお邪魔します。
‘チヌ’知ってますよ〜。広島東部ではわりとメジャーですかねぇ。
母方の実家地域では 産後の悪い血を抜くために産んだら一週間以内に一尾を1人で食べた方が良いとされています。
私が娘を産んだ時も産婦人科に持ち込まれましたよw大きめ一尾尾頭付きです。切り身にする訳にはいかないので、行きつけの魚屋さんで焼き上げてもらったそうです。
白身大好きなので美味しくいただきました (^ ^)しかも夏生まれなので、ちょうど旬だったわけですね。あら有難い。
コメントありがとうございます!
何と、そんな慣習があったなんて初耳です、教えて下さって有難うございます!ちょっと調べてみましたが、黒い魚は毒消しになるから…ってありました。感心しきりです。市場でも売られてるんですね、ますます奥深い魚です。