びっくりです。
あっという間に10月に入っていました。先月、2回しか記事更新していません。
下書き状態の記事がうじゃうじゃあるのに。夏の釣行記録がただ溜まっていく一方です。
近況は、相変わらずです。よもさんもプクさんも元気です。
プクさんの換羽が前回同様長引きそうなので、早くから暖房を入れて環境整備中です。
さて、話題が変わりますがこの間父にあけびを貰いました。
子供の頃、車でドライブに行ったり山へ入ると、父が血眼であけびを探していたのを思い出しました。
私はあのカエルの卵みたいな果肉が気持ち悪くて、いくら勧められても絶対に口にしませんでした。
その他にも、小学校低学年の頃は家近くの竹林で父が木苺をむしってムシャムシャ食べていたのですが、それも私は絶対食べませんでした。だって、木苺の中にアリがいたのです。
アリがいる!と私が叫んでも、
「アリごと食べるんじゃ」
と言って全く意に介さず食べており、幼心に恐怖を覚えておりました。
そんな一連の出来事を思い出しながら、さてどうしたものかと思案します。
そうそう、これが怖かったのです。
中には無数に種があるので気持ち悪いし、食べ手があるのかも疑問。
K氏も食べた事がないと珍しげに見ています。
しかし父はこのあけびを手中にする際手を負傷したらしく、そんな苦労までして手に入れたあけびなら是非食べなくてはと
決意しました。
さらなる余談として、手の治療のため山近くの診療所へ行き事情を話したところ、医者までもが「あけびは一体どこに成っていたのか」と身を乗り出したそうです。
一体、あけびとはそんなに魅力的な物なのか。危険を冒してでも食べたい程に美味しいのか。
実食してみます。
おや、甘い。癖も酸味も無くほんのり甘い。
意外でした。種さえなければ幾らでも食べられる程美味しい。
美味しいというか、ただ甘いだけなんですが何かまぁ、素朴な味です。
K氏も甘い、柿の柔らかい所みたいと言って食べていましたが突然「苦っ!」といって吐き出しました。
種を噛んでしまった様です。
とにかくもう、ぞっとする程タネが多い。
二人でずっと、タネ邪魔、本当に邪魔、と言いながら食べました。
けど果肉の甘さはよもさん好みじゃないかなぁなんて思います。未知数なので与えませんでしたが。
果肉はあっという間に食べてしまい、周りの皮だけが残りました。
調べてみるとこの皮も食べられる様なので、翌日味噌炒めにしました。
皮はほろ苦く、茄子みたいな食感で美味しかったです。
部位によって苦さに違いがあった様な。ゴーヤ程苦くないですが、子供の舌には合わなそうです。
そんな訳で秋の味覚「あけび」を味わう機会を得ましたが、年月を経て知ったこの味には感慨深いものがありました。
今回父に分けて貰わなかったら、今後も食べる機会はなかったでしょう。
一つ苦手な物を克服出来た、ささやかな喜びがありました。