【伊勢湾】某月某日・釣り【2016・冬】


前回の記事に引き続き、過去の釣行記事です。
これは1月後半から2月上旬の間の釣行だったと思われます。
今回もK氏の叔父さんの船でお世話になりました。

さて、時期が時期だけに狙うのはやはり底物。
もしかしたらありつけるかも!?と期待して一応タイラバ、インチクも用意していたのですが、相変わらず真鯛はダメでしてねぇ……。
もう、とにかく寒くて指先が凍えるんですよ。後、風もすごい。天気はとても良かったんですが、風が。
するともう糸がぐちゃーってなって穂先に絡んでイライラして、直してはまた同じ事の繰り返し。

しまいには、予備で持ってきていたオキアミやイサザをタイラバの針につけるという邪道をかましながら奮闘していたら……!

釣れましたよ!でかめのガシラ!

そして、私にはついに……

ホウボウ!
外道大好き一大事、兼ねて釣りたいと思っていたホウボウを、ついに仕留めたのです!
須磨海釣り公園の生簀に入っていたのを一目見てから、いつか釣りたいと願ってやまず、その姿を見た時は心の底から喜びました。

靴先みたいな形状の頭部に、蝶羽のように鮮やかなヒレ。海のアゲハチョウとも言われるその姿、惚れ惚れします。
そして、名前の由来にもなっている様ですが浮き袋を使ってボーボー鳴くというのがまた興味深い。
この時は風の強さなどもあって、その声を聞く事は叶いませんでしたが。
とにかく綺麗で面白いから釣りたかったのです。

ここで勢いづいた我々は、もう邪道でも何でもええねん、とひたすらタイラバの針に生き餌をつけて根魚を狙いました。

その結果、

見事にクーラーが真っ赤。
一番上にちょこんと乗っているのは、途中吹き流しの仕掛けにイサザをつけて放置していたら擦れでかかっていた奇跡のオニオコゼです。
背びれに毒があるので、切り離してあります。(切除部分に毒の成分が残留していたのか、捌いて暫くはずっと親指がじんじんして痛かったです。直に触れたならこんなものじゃないんでしょうね。おお怖い)

ホウボウは4匹も釣れました。

これですよこれ。面白いなぁ。
美しいコバルトブルーは時間の経過と共に褪色していくので、少しでも色味が残っている内にと写真に残しました。

ガシラ。K氏が最初に釣ったガシラが一番大きかった模様。

ビール片手に捌いて調理して、結局料理の写真は撮っていないという体たらく。
ガシラもホウボウもお造りに、オニカサゴは何となく毒が怖くて、小さいガシラと一緒に姿揚げにしました。
ホウボウはガシラと比べると、初日からうま味がある様に感じました。美味しいです。
初日のガシラってあまり味が無い気が…歯ごたえは申し分ないのですが。
そしてそして、何に驚かされたって、オニカサゴです。ガシラと比較しても、もう身質が違う。めっちゃくちゃ美味しいんですよ!!
何だかガシラ下げが目立ちますが、ガシラだって十分に美味しいお魚なんですよ、でも今回は相手が悪かったですね……。
いやーこれは、鍋にしたら最高だろうなぁ。また釣れないかなぁ、ってずっと思ってます。

そして、食べ切れなかったホウボウとガシラは大阪へ持ち帰りました。

まとめて煮付けに。

ガシラは身がほっこりして美味しかったです。
ホウボウも美味しいのですが、どうも火を通すと身が硬くなるというか、だいぶ締まる様です。
それが悪いわけではないんですが、ガシラのほろっとした感じと比較するとちょっと惜しい感じです。
また、二日目のホウボウは微かに独特の臭いがありました。
こんなに美味しくて見た目もユニークな魚なのに本命昇格出来ないのは、もしかすると足のはやさと特有の臭いにあるのか…?
それとも、狙って釣れる魚じゃないから?歩留まりが悪いから?
けど浮き袋も美味しいし、アラを活用すれば歩留まりは向上する様な(それはどんな魚にも言える事ですが)。
一体全体何でこの魚は外道と呼ばれているの?アホな私には今もって分かりません。
ただ、真冬に釣って保冷等万全を期してもこれだけ鮮度落ちが早いのは意外でした。
釣ったなら、その日の内にある程度調理してしまう方が良いのかもしれません。
レシピも色々調べましたが、頭も一緒にアクアパッツァとか良さそうですね。
この冬にまたお目にかかれたら是非試したいです。あと、フライにもしてみたいです。